薬剤師の転職活動
薬剤師の転職活動について
今日は、私が経験した転職活動について書きたいと思います。
前回、寿退社後に再就職した手続きの話をしましたが、私の場合、求職活動を初めてから再就職先が決まるまでわずか1カ月で決まりました。
雇用保険を受給するためにハローワークにも通ったのですが、薬剤師の就職活動は、ハローワークではなく薬剤師専門の求人サイトを利用する方が多いです。
ということで、私も大手の薬剤師専門の求人サイトに登録しました。
登録すると、すぐに担当者から連絡があり、面談をします。そこで、履歴書の提出、以前の仕事の内容や次に希望する仕事の条件などを伝えます。後日、担当者からメールで候補のリストが送られて来るので、希望する条件とマッチしていれば、見学の日程調整を担当者にお願いします。
まだまだ薬剤師は人手不足の地域が多いと言われており、私が最初に就職したドラッグストアも、面接を受けた薬剤師はほぼ全員が採用されるような状況でした。大学からも、企業側に迷惑がかかるので、病院や薬局については採用面接を受けるのは1社に絞り、基本的に内定をもらったら断らないように指導されるほどです。
ただ、最近では、地方はまだまだ人手不足ですが、都心部は薬剤師が飽和してきており、給料も下がってきているという噂もあります。
遠方へ越してきた私は、新居の地域がどの程度薬剤師の需要があるかわからないまま就活を始めました。求人サイトの担当者が迷っていると募集が埋まると急かされるまま、すぐに第一候補を選んで見学に行きました。
見学先の薬局側は、直ぐにでも人手が欲しいので、見学後の流れでそのまま面談のような面接という形になりました。本当は3カ月くらいかけて新しい生活に慣らしながらゆっくり探したいと思っていたのですが、見学/面接後は一週間後くらいに内定の連絡が。内定の連絡も一応求人サイトを介して伝えられ、必要書類を内定先に取りに行き、その後求人サイト担当者から確認の連絡を取って終わりです。
内定後、私の場合は保険薬剤師登録/薬剤師免許証/薬剤師名簿の変更手続きもあったので2週間ほど時間をもらいましたが、薬局側は、とにかくすぐにでも来てほしいという感じでした。
当初は、雇用保険をもらいながら3か月くらいかけてゆっくりと就活しようと考えていました。でも、流されやすい私は、求人サイトの担当者や見学した薬局の社長のすぐ決めてほしいオーラに負けてさっさとまた働くことになってしまいました。
すぐに働き始める気がないなら、私のような断るのが苦手な人間は、ぎりぎりまで就活をしない方が良い。
また一つ教訓ができました。
新しい職場は40〜60歳のベテラン女性薬剤師が多いアットホームな個人経営の薬局で、人間関係も良好。先のことを考えるとやはり早く再就職して働いた方がプラスなので、結果としては良かったなと思っています。
ただ、後から冷静に考えたら、求人サイト担当者が急かしてきたのは、早く決めてもらったらその分早く求人サイト側に報酬が入るので、急かすのが当たり前になってるのかなと感じました。就活中に、他にも派遣会社の話を聞いてみたのですが、派遣薬剤師の方が収入面ではかなり条件がよかったです。これも後から思えば、それだけお金をかけてでも派遣薬剤師を必要とする人手不足な薬局が多いのだと思います。
同じころに転職をした薬局薬剤師の友人は、求人サイトの中でも小規模の企業を選んだら、就職先が決まった時点で求人サイト側からお金がもらえたと言っていました。それだけ薬剤師の求人が今も多く、そして求人サイトにお金が流れているということなんでしょうね。
薬学部が各地で増えており、薬剤師の数はいずれ飽和するとか、
調剤報酬(薬局の収入)は削減されるばかりで、薬局経営は今後難しくなってくる
などと、薬剤師の未来はあまり明るいとは言えませんが、薬局薬剤師の需要はまだまだあるようです。