市販の風邪薬の選び方 前編
肌寒い季節になりましたね。皆さん、風邪ひいてないですか?
風邪ひいた!
でも病院行く時間もないし、
そんな時、
お薬のパッケージを見ると、いかにも効きそうなデザインで「
まず始めに断っておきますが、、、
風邪薬は、風邪ウイルスを抑える効果はありません。 あくまで風邪薬は風邪でつらい症状を緩和させるためのお薬です。 治すためにはとにかくしっかり体を休めて下さい。
また、 風邪をこじらせて他の病気を引き起こした場合、市販薬でごまかしていると治らないどころか悪化する恐れもあります。症状が長引く場合やいつもの風邪とは違う症状を伴う場合は早めに病院を受診してください。
持病があったり、普段から何かお薬を飲んでいる方、
また、市販薬をご使用の際は、使用上の注意をよく読み、用法容量を守って正しくご使用ください。また、ご使用中に注意してある副作用が出た場合は、使用を中止し、商品にある説明書を持って、医師・薬剤師又は登録販売者にご相談ください
前編
1.風邪薬選びのポイント
2.のどの痛み
3.せき
4.たん
後編
5.鼻水鼻づまり
6.熱
1.風邪薬選びのポイント
風邪薬を選ぶ際に、常備薬として使うのか、今の風邪の症状に特化した薬なのかで大きく違ってきます。
よく見るテレビCMを例にしてみましょう。「早めのパブロン」(パブロンSゴールドW)や「熱のど鼻にルルが効く」(新ルルAゴールドDX)は家族で使える常備薬向けに、どの症状の風邪にもオールマイティに効くように作られています。それと比較すると、「速攻アタック」(ルルアタックシリーズ)や広瀬すずちゃんの「手強いカゼをねらい撃ち」(コンタックEX)は、症状別により効果の高い成分を配合しており、値段も高めに設定されており、今すぐ何とかしたい風邪の症状に向いています。
個人的には、常備薬を選ぶ際、例えばルルのシリーズなら、一番安くてベーシックな新ルルA錠で十分かなと思いますが、これだとのどの痛みや鼻づまりがつらい場合にあまり効果を期待できません。なので、自分が風邪でよくのどからやられやすいのであれば、去痰成分ブロムヘキシン入りの新ルルAゴールドS、さらにのどの炎症を抑えるトラネキサム酸を配合した新ルルAゴールドDXにランクアップしておいても良いかもしれません。
同じメーカーのシリーズであれば、基本的にはより効果の高い成分が入っているものほど値段が高くなるので比較しやすいですね。メーカーによってランクアップさせる成分が微妙に違うので、自分のなりやすいカゼ症状があれば、そこを強化してある常備薬を選んでおくと良いでしょう。
値段の話をするともう一点、裏話をお教えします。お薬コーナーは隅の方を良く見ると、聞いたことのない名前の安いお薬があったりします。あまり聞いたことの無い薬は、広告代がかかってない分値段が安いんです。内容は、医薬品としてきちんと品質は守られて売り場に並んでいますから、同じ成分、同じ量が入っているなら、有名なお薬と効果は何ら変わりません。じっくり比較する時間があるのなら、コスパを考えてマイナーなメーカーのお薬をあえて選ぶのもありです。
ここからは、症状別に選ぶ場合どの成分が入ったものを選んだら良いのか紹介していきます。
2.のどの痛み
のどの痛みに効く成分には、
他には、熱と炎症と痛みを抑える(解熱鎮痛)
のどの痛みが強く辛いなら、
のどの痛みだけなんとかしたい、眠くなると困るという方には、
のどの痛みに強い成分:
トラネキサム酸、イブプロフェン
イブプロフェン配合の風邪薬例:
ルルアタックEX、パブロンエースPro、
のどの痛みで、唾を飲み込むのも痛いような症状の場合、
のどの痛みを早く治すために、1日数回のうがいと部屋の加湿、
3.せき
のどの痛みがひいてから出てくることも多いせき。長引きやすく、
せきに効く代表的な成分といえば、コデイン系の成分です。
エフェドリンは、気管支という肺の中の息の通り道を広げ、
グアイフェネシンというせき止め成分もあります。これは、
せきだけ何とかしたい人は、
せき止めとして売られているお薬は、
せきに良く効く成分:
せきは風邪自体が治ってからも長く続くことがあります。
せきが2週間以上続く場合や、
4.たん
たんが絡んでつらい時に効く成分は、
Lーカルボシステイン、アンブロキソールは、
たんに効く成分:
ブロムへキシン、Lーカルボシステイン、アンブロキソール
Lーカルボシステイン、アンブロキソール両方配合の風邪薬:
アンブロキソール配合の風邪薬:コルゲンコーワIBカプセル、
後編では、鼻水鼻づまり成分、熱に効く成分についてお話しします。